こんにちは、バンコクJ-CLINIC鍼灸科、中医師のリンリンです。
更年期障害をテーマについて4回にわたり書いてきましたが、最後は漢方薬の詳細についてお話していきます。
漢方は飲み始めてから変化が感じられるまで1~2ヶ月と言われています。身体の根本から変えていく体質改善するためです。更年期の症状は一般的には40代後半〜50歳前半ぐらいまでと短くはありませんので、症状に合わせて長期間飲み続けていただく場合もあります。また、人によっても症状も変化しますので、その時の患者様の症状に合わせて処方します。
今回は4つのタイプとそのタイプに合った漢方を紹介します。
肝腎陰虚タイプの方は、月経周期が短い、経血量は多くダラダラと続く、めまい、のぼせ、イライラ、多汗、口が乾く、手足・胸中がほてる、腰が重だるい、耳鳴り、動悸、不眠などの症状がみられます。このタイプの方には、体を養う血、潤す働きを高める六味地黄丸を処方します。
腎陽虚タイプの方にみられる症状は、月経周期が安定せず経血量が少ない、手足が冷える、めまい、腰がだるく冷えるなど。そこで、体を温め、活動力を増す「八味地黄丸」をお処方。
のぼせがひどいときは「小柴胡湯」など。痰湿阻絡タイプの方は、主な症状は、めまい、頭痛、耳鳴り、のぼせ、胸や胃がもたれる、吐き気、嘔吐、食欲低下、むくみ、軟便などの症状がみられます。
このタイプは、脾のエネルギーの不足により、食べた物が気・血・水に変わらず、余分な水分が体内に停滞し。気の流れるルート(経路)の運行を阻害します。
気血両虚タイプの方は主に気力がない、慢性疲労、体が冷える、食欲がない、めまいや冷や汗などの症状がみられます。
このタイプは老化による気や血の不足が生じ、体力や気力が落ち込んでいる状態です。外出する気がおきない、出かけると疲労困憊するなど、日常生活に支障が出てくる方もいらっしゃいます。
上記の処方以外にも「逍遥丸」や「帰脾丸」などの漢方薬を症状に応じて処方します。
また、当院では粉末タイプの漢方薬も処方しています。
よくあるご質問ですが、当院には鍼灸漢方科に勤務する日本人鍼灸師はおりません。
鍼灸治療や漢方薬を処方する資格をもった中医師(Traditional Chinese medical doctor)の先生が問診と施術を行います。鍼の打ち方は痛みの少ない日本式をとり入れています。
鍼灸漢方科の治療では、タイ人の中医師の先生が体質タイプの診断、治療効果について東洋医学と中医学の用語を使って説明します。そのため、日本語通訳を通してお話ししていただくことがより理解が深まります。
当院の鍼灸科では、PMS、不眠、頭痛、不妊、逆子、生理不順、眼精疲労、胃腸系疾患、整形外科疾患、抑うつ、更年期症状の治療も行っておりますので、お電話、メール、Facebookからお気軽にお問合せください。メールかFacebookからメッセージをいただくと、日本人が返信します(^^)
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