バンコクで膝痛にお悩みの方へ|40代から始まる変形性膝関節症と理学療法による改善 J-CLINIC 理学療法科

「最近、階段の昇り降りで膝が痛い」「しゃがむ動作がつらくなった」「運動後に膝の違和感が残る」。

 

このような症状を感じながらも、「年齢のせいだから仕方ない」と考えている方は少なくありません。

 

特にバンコクでは、ゴルフやテニス、ランニング、ムエタイなど、健康維持のために運動を続けている40代以上の日本人が多くいらっしゃいます。

 

しかし、運動習慣がある方でも加齢による身体の変化は少しずつ進行しています。

 

今回は、実際にJ-CLINICで理学療法を受けられた45歳男性の症例をご紹介します。

 

 

週5回のムエタイトレーニングで膝痛が悪化


患者様は45歳男性。健康維持のため週5回ムエタイジムに通い、継続的にトレーニングを行っていました。

 

しかし、2週間ほど前から、右ハイキックを蹴る際に軸足となる左膝の内側に痛みを感じるようになりました。また、階段の昇り降りやしゃがむ動作でも痛みが出るようになったため受診されました。

 

ムエタイトレーニング中にの左痛みを感じる男性。

 

評価の結果、膝蓋大腿関節(膝のお皿と太ももの骨が接する部分)の軟骨に炎症が認められました。また、レントゲン検査では膝関節の内側の隙間がやや狭くなっていました。

膝のレントゲン画像
左膝のレントゲン画像

 

さらに、脛骨および大腿骨の一部には軟骨下骨硬化と呼ばれる変化も認められ、長年の負担によって骨が硬くなっている所見が確認されました。これらは変形性膝関節症でよく見られる変化です。

 

 

患者様は「まだ45歳なのに加齢による変形と言われてショックだった」と話されていました。

 

しかし実は、このような変化は決して珍しいことではありません。膝の軟骨や半月板の変化は30〜40代頃から少しずつ始まることがあり、多くの場合は症状がないまま進行します。

 

変形性膝関節症というと、「軟骨がすり減ったから仕方ない」と考えられがちです。

 

しかし、レントゲンで変形が見られても痛みのない方もいれば、変形が軽度でも痛みを感じる方もいます。

 

今回のケースでは、加齢による変形性膝関節症の変化が土台にあり、その上にムエタイによる繰り返しの負荷が加わることで、膝蓋大腿関節に炎症が生じ、痛みにつながったと考えられました。

 

右ひざの膝関節と膝蓋大腿関節を正面から描いたイラスト
膝関節と膝蓋大腿関節

 

 

膝の変化は症状が出るずっと前から始まっている


膝の軟骨や半月板、靱帯などの退行性変化は、実は30〜40代頃から少しずつ始まっています。

30〜40代から始まる膝の退行性変化の進行を示した図。30〜40代では画像上の変化が現れ始めるものの自覚症状は少なく、40〜50代で変化が進行し、50〜60代以降になると痛みや機能低下として症状が現れる過程をイラストで描いている
変形性膝関節症の進行イメージ

 

画像検査を行うと、まだ痛みのない方でも軟骨の摩耗や半月板の変化が確認されることがあります。

 

一般的には、

  • 30〜40代:画像上の変化が現れ始める
  • 50〜60代以降:痛みや機能低下として症状が現れる

 

という経過をたどることが少なくありません。

 

つまり、「症状がない=膝に問題がない」というわけではないのです。

 

骨や関節は、その人が長年積み重ねてきた生活習慣や身体の使い方を映し出します。

 

運動不足、体重増加、スポーツによる繰り返しの負荷、長時間のデスクワークなどが積み重なることで、少しずつ膝への負担が蓄積されていきます。

 

 

膝は「力を伝え、衝撃を吸収する」重要な関節


膝は単に曲げ伸ばしをするだけの関節ではありません。

 

体幹や股関節で生み出した力を地面へ伝え、逆に地面からの衝撃を身体へ伝える重要な中継地点です。

膝関節が力を伝え、衝撃を吸収する役割を示した図。関節軟骨と半月板によるクッション機能を解説している。
膝は力を伝え、衝撃を吸収する重要な関節です。

 

歩く、走る、階段を昇る、ジャンプする。これらすべての動作で膝は働いています。

 

また、膝は衝撃を吸収する役割も担っています。

 

しかし、足首や股関節の動きが悪くなったり、身体の使い方に偏りが生じたりすると、本来分散されるはずの負担が膝に集中してしまいます。

 

その結果、

  • 軟骨の摩耗
  • 半月板への負担
  • 関節へのストレス増加

が起こり、変形性膝関節症の進行や痛みにつながることがあります。

 

 

J-CLINICで行った理学療法


評価の結果、膝だけでなく股関節や足関節の柔軟性低下も認められました。

 

そのため、まずは手技療法によって大腿四頭筋やハムストリングス、下腿筋群などの筋肉や軟部組織の柔軟性と滑走性の改善を図りました。

 

また、膝蓋骨周囲の軟部組織や膝蓋大腿関節の動きを整えることで、膝関節にかかる負担の軽減を目指しました。

患者様の膝に手をあてているセラピスト
手技療法

 

さらに電気治療で膝蓋大腿関節の軟骨の炎症を緩和。さらに、ムエタイ動作を分析し、蹴り動作や軸足への荷重のかかり方を確認しながら、膝だけでなく全身の機能改善を目指しました。

セラピストが患者様の膝に電気治療器のプローブをあてている
ハイボルテージ・超音波療法

 

また、立位姿勢、座位姿勢、歩行姿勢、膝だけではなく全身の動きを見直していきました。

座っている人の背中、立っている人の膝を後ろから撮影しているセラピストたち
姿勢検査

 

その結果、階段昇降時の痛みは徐々に軽減し、ムエタイトレーニングも内容を調整しながら継続できるようになりました。

 

膝を守るには膝だけを見ないことが大切


変形性膝関節症と診断されても、必要以上に悲観する必要はありません。しかし、そのまま放置してしまうと症状が進行し、将来的に手術が必要になる場合もあります。

 

膝への負担を減らすためには、

  • 足首の機能を高める
  • 股関節の機能を高める
  • 体幹との連動を改善する

ことが重要です。

 

体幹・股関節・膝・足首の連動を示した図。足首、股関節、体幹の機能向上が膝への負担軽減につながることを説明している。
これらの関節と体幹が機能的に連動することで、膝への負担が軽減され、痛みの予防や改善につながります。

 

膝は単独で働く関節ではありません。足首・股関節・体幹が連動して機能することで、歩行や階段昇降、スポーツ動作の際に膝へ集中する負担を軽減することができます。

 

また、ご自身の膝の状態を正しく知ることで、膝に負担のかかりにくい身体の使い方や運動習慣を意識できるようになります。

 

そのため、膝だけを見るのではなく、全身の力の流れや身体の使い方を整えることが、症状の改善や再発予防につながります。

 

膝の痛みや違和感を「年齢のせい」と諦める前に、一度ご自身の身体の状態を確認してみませんか。

 

J-CLINICでは、レントゲン検査やエコー検査、姿勢・動作評価をもとに、一人ひとりの状態に合わせた理学療法と運動療法を行っています。膝の痛みや動きづらさでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

 

膝の痛みや動きづらさでお悩みの方は、日本語対応のJ-CLINICにご相談ください。海外旅行保険など医療保険の手続き方法もご案内します。

 

書類とペンをもった女性が笑顔
日本語通訳者

 

 

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