バンコクに住む日本人の方々に日本の治療サービスを提供したい、タイ人の方とバンコクに訪れる各国の方々に我々の治療を体験してもらいたいという思いで、2009年にこの事業をスタートしました。

当社が掲げているビジョンは「タイで一番頼りになるクリニックになる」です。「タイで一番」というと大きな目標に聞こえるかもしれませんが、身体に痛みが出た時に「J-CLINICに行けば治る、元気になる」と1番初めに思い出してもらえるクリニックになることを目指しています。

このビジョンを達成するために、「結果の出る治療」、「信頼のおけるコミュニケーション」「感動のおもてなし」を患者様に提供することをミッションとしています。

また「社会に対して良い影響を与えたい」という理念のもと、ボランティア活動としてスタッフの地元に行き、治療体験会を開催しています。私たちの専門性を活かして普段十分に治療を受けることができない方々に治療をする、いつも身近にいる仲間の大切な人たちに笑顔を届ける活動です。

そして2023年、私たちはBig Hairy Audacious Goal (BHAG)を「100年以内にタイの1都76県全ての地域で治療体験会を開催する」と設定しました。BHAGとは社運を賭けた大胆な目標、会社を次のレベルに引き上げる人を奮い立たせるような長期の目標です。（BAHGはアメリカの経営学者Jim Collinsが提唱したものです。）

プロンポン院には大きな地図 (高さ160cm!) を飾っています。ボランティア活動に行った県にピンを立てています。

現在１都2県を達成したので、残り74県です（2024年7月時点）。このBHAGを達成する上で大切なことは、仕事における社員同士の価値観が合うことです。私はその価値観を揃えるために個人としても会社としても、何を大事にしているのかをわかりやすく表現しています。そうすると、賛同する仲間が増えてきます。

もちろん、越えなければならないハードルや悩みは出てきますが、価値観が近い仲間（社員）が集まれば困難は「成長の機会」になります。

また、社員が増えると文化やビジョンを伝えることの難易度が上がります。経営者1人が社員に伝えていくスタイルから卒業し、社員から後輩たちへ世代を超えて大事にしていることを継承していくようになり、伝え方のブラッシュアップも常に求められます。

これらを解決する過程が個人と会社をより強くし、時代を超えて安定した組織を作って行けると信じています。

J-CLINICの社員はビジョン、ミッション、BHAGの達成を目指し、皆様により良い治療とサービスを提供できるよう日々業務に取り組んでいます。そして、社員が成長し続けられる場所を整え、ここで働くことが幸せだと感じてもらえるような会社にすることが私の役割だと思っています。

佐藤康太 / Executive Director, Thailand