不妊の原因(1)気滞血瘀
これから、数回に分けて東洋医学的な観点から「不妊の原因」に関する記事をアップしていこうと思います。
第1回目の今回は、不妊の原因のひとつである「気滞血瘀(きたいけつお)」に関する症状、またその症状に対する鍼灸治療についてお話します。
気滞血瘀とは?
ひとことで言うと、「気が滞り、血がドロドロしている状態」をさします。
正確には、「気滞」と「血瘀」に分けられますが、「気滞」から「血瘀」へと順番に、または、ほぼ同時に症状が起こることが多いのでセットにされる事が多いです。
気滞の主な症状
・胸やお腹が張りやすい(特に生理前)
・イライラ
・自律神経の乱れ
・ガスやゲップが出やすい
血瘀まで症状が悪化すると
・あざやクマが出来やすい
・経血にレバー状の血の塊が混じる
・肩こりや関節痛がある
・生理1,2日目の生理痛が重い
などの症状が挙げられます。
一般的にPMS(生理前症候群)の症状の多くが当てはまります。
それから基礎体温が高温期と低温期にきれいに分かれず、ガタガタと高い温度差があることも特徴です。
PMSだけでもつらいのですが、これが長引くと子宮筋腫や卵巣嚢腫、卵管のつまりを引き起こし不妊の原因となります。
J-CLINICの気滞血瘀治療
鍼灸治療
「気も血もまずは流す、とにかく流す!」
ちょっと言い方が雑ですが(^^;)
とにかく流します!
単純に気や血が滞っている方はこの時点で大分症状が緩和されていると思います。
気や血が少なくて流れが悪くなっている方(水の少ない川のような感じ)は、流れを良くしてから、足りない血や気を補っていきます。
漢方治療
「逍遥丸(しょうようがん)」という漢方錠剤を用意しています。
肝の気の流れを良くし、血を補い、生理痛や生理不順を改善する効能があります。
粉末タイプの漢方薬もあります。

中医師の診断に基づき、患者様一人一人の症状に合わせた漢方薬を処方します。当院の漢方薬は、生薬の抽出エキスを加工した粉末タイプ。煎じたものに比べて、匂いと苦みが少ないのが特徴で持ち運びにも便利です。症状に合わせて1週間から2週間分を処方します。
鍼灸漢方治療で期待できる効果
効果が出始める治療回数は患者様の体質などにもよって異なりますが、早い方で1回目、遅くても1~2ヶ月(基本週1回ペース)。
治療後には、PMSや生理痛の症状が緩和されます。
さらに、治療を継続することで生理周期が安定し、子宮内の「瘀血(※)」も減り、受精卵が着床しやすい柔らかな内膜ができます。
※瘀血(おけつ):血がドロドロしている状態、内膜症の原因とも言われています。
また、日常の食生活でも「気の流れ」を改善することができます。
気を巡らす効果があるセロリ、ミント、パクチーといった「香りの強い野菜」や、血流を司る「肝」に働きかける食材であるレバーなど。
飲み物では、身体を温める効果のある、紅茶、プーアル茶などがおすすめです。
★「気滞血瘀(きたいけつお)の症状をもつ方にお勧めの食材・飲み物」の詳細はこちら。
そして、なにより「日々のストレス」が気滞血瘀の原因となりますので、なるべくストレスを貯めないようお過ごしください。
(と言いつつ、ストレスを貯めないように過ごすって簡単ではないですよね・・・― ―;)
<不妊治療関連の過去記事>
不妊の原因(1)気滞血瘀(きたいけつお)
不妊の原因(2)痰湿(たんしつ)
不妊の原因(3)腎虚(じんきょ)
気滞血瘀の方にお勧めの食材・飲み物
人口受精・体外受精直前の鍼灸治療
初診の場合は、鍼灸漢方科の日本語通訳がいる日にご受診ください。
よくある質問ですが、当院には鍼灸漢方科に勤務する日本人鍼灸師はおりません。
鍼灸治療や漢方薬を処方する資格をもった中医師(Traditional Chinese medical doctor)の先生が問診と施術を行います。鍼の打ち方は痛みの少ない日本式をとり入れています。
鍼灸漢方科に日本語通訳がいるスケジュール
日本人の受付スタッフから返信が欲しい方は、Facebook またはお問合せフォームからご連絡ください。
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治療紹介動画
東洋医学的な不妊鍼灸治療
血行促進、老廃物の排出、血行不良にカッピングセラピー
美容ケアコース紹介
美容ケアコースとリフトアップ矯正美容鍼コースについて
バンコクのスクンビットエリアに3店舗
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J‐CLINICが提供している治療
理学療法
対象疾患:腰痛、五十肩、膝痛、頭痛、坐骨神経痛、捻挫、手術後リハビリ、スポーツや事故による怪我など(保険治療をご希望の方はこちらのページをご覧ください。)
鍼灸治療
対象疾患:腰痛、肘痛、肩こり、食欲不振、不眠、頭痛、PMS, 生理不順、更年期障害、むくみ、冷え性、便秘、食欲不振、膨満感、過敏性腸症候群、逆流性胃腸炎、生理不順、不妊症、逆子、耳鳴り、パニック障害、麻痺(手足、ベル麻痺)、慢性的な咳や喉の痛み、アレルギー性鼻炎、自律神経失調症、眼精疲労、肌のたるみ、くすみ、しわ、目の下のクマなど(鍼灸治療は保険が使えないケースが多いですが、当院では判断ができないため、加入されている保険会社にお問合せください。)