こんにちは、J-CLINIC漢方鍼灸科のナットです。
今回は胃腸の不調に効く漢方薬を紹介します。
雨季真っ只中のバンコク☔☔☔
雨季は胃腸の不調を訴える方が増加します。
特に今年は雨季突入が5月上旬と例年より早く、3ヶ月経った現在、胃の重だるさで来院される方が多くいらっしゃいます。
胃腸が重い・だるいといった原因は「湿」が徐々に体内に溜まっていくこと。
つまり、雨季の後半に症状が悪化する傾向があります。(バンコクの雨季は10月くらいまで続きます!)
1.保和丸
腹部膨満感や消化不良に効果のある「山楂」をメインに麹の一種である「神曲」、胸のつかえを取る「半夏」などを配合。食べ過ぎなどによる急性の胃腸疾患におすすめです。(注:妊娠中は服用できません)
▼ 胸のつかえを取る「半夏」
2.香砂養胃丸
▼ 対象症状
・食欲が湧かない
・吐き気がある
・胃酸が上がる
・体がだるい
・虚弱体質による下痢
虚弱体質による胃腸症状に効果のある「四君子湯」に消化不良に効く「平胃散」、さらに胃腸の働きを改善する「香附子」「縮砂」などを配合した漢方薬です。
3. 香砂六君丸
▼ 対象症状
・消化不良
・少量の食事でお腹が張る
・下痢気味
・寒気(特に腹部)
・痰
体の冷えやむくみ取りに効果のある「白朮」(切迫流産にも効果あり)、疲労回復に効果のある「党参」、むくみに効く「茯苓」などを配合し、穏やかに胃腸を温めます。「2.香砂養胃丸」と同様の生薬がいくつか配合されていますが、どちらかというと症状の軽い患者様向けの漢方です。
むくみに効く「茯苓」
< その他 >
・慢性の胃腸不良、便秘と下痢を繰り返す症状
胃腸症状の漢方薬ではなく、基礎体力や抵抗力を上げる漢方薬、または自律神経を整える漢方薬、水分代謝を整える漢方薬など、症状によって処方。
・原因が明らかな(食べ過ぎ・飲み過ぎ等)急性の胃腸症状は1週間より処方が可能です。
症状によっては病院のお薬を服用する必要がありますが、漢方薬にシフトした患者様に理由を伺ってみました。
・病院からたくさんの胃薬を処方されたが毎日服用するのが辛い
・長期間、薬を服用したくない
・慢性症状なので身体に負担の少ない薬を選びたい
・頑張って飲んだけど症状が改善しなかった
また錠剤タイプだければく、粉末タイプの漢方薬も処方しています。
よくあるご質問ですが、当院には鍼灸漢方科に勤務する日本人鍼灸師はおりません。
鍼灸治療や漢方薬を処方する資格をもった中医師(Traditional Chinese medical doctor)の先生が問診と施術を行います。鍼の打ち方は痛みの少ない日本式をとり入れています。
鍼灸漢方科の治療では、タイ人の中医師の先生が体質タイプの診断、治療効果について東洋医学と中医学の用語を使って説明します。そのため、日本語通訳を通してお話ししていただくことがより理解が深まります。
※トンロー院、エカマイ院には鍼灸漢方科の日本語通訳はおりません。
※中医師や通訳者の都合により、上記時間や診察日が急遽変更になる場合がございますのでご了承ください。
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プロンポン院(スクンビットソイ31のパクソイRSU Tower4階)
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対象疾患:腰痛、五十肩、膝痛、頭痛、坐骨神経痛、捻挫、手術後リハビリ、スポーツや事故による怪我など(保険治療をご希望の方はこちらのページをご覧ください。)
鍼灸治療
対象疾患:美容鍼、PMS、不眠、頭痛、不妊、逆子、生理不順、眼精疲労、胃腸系疾患、整形外科疾患、抑うつ、更年期症状など(鍼灸治療は保険は適用外です)