こんにちは!バンコクJ-CLINIC鍼灸漢方科の中医師リンリンです。今日は、不妊症と漢方薬のお話しをします。
はい、大丈夫です。実際、不妊でお悩みのご夫婦が人工授精、体外受精、顕微授精の高度生殖医療を受けながら、並行して鍼灸治療と漢方薬を取り入れる方が多くいらっしゃいます。
ただし、中医師の診察を受けて処方された漢方薬を服用することをお勧めしています。
多くの患者様の不妊症の原因は、中医学的には冲任脉(生殖に関係が深い経絡)における気や血のバランスの乱れと考えられています。
冲任脉が滞って腎気虚の状態になると卵子と精子は受精できなくなります。漢方薬や鍼灸治療によって、腎を補うことによって、卵子の成長を助け、排卵を促進することに効果があります。
J-CLINICでは不妊治療の段階に合わせて適した漢方薬を処方できるのが特徴です。
など、段階に応じた漢方薬を中医師が処方します。
不妊症といっても、患者様ひとりひとりの体質タイプによって、処方する漢方が異なります。
例として、人工授精の治療を受けながら漢方薬を服用をしている患者様の処方例を紹介します。
1.治療を受け始める時に体全体の不調を整える
腎の気血(滋陰平補法調理整體體質)を改善するために漢方薬 – 山茱萸、何首烏、枸杞、菟絲子、沙參、生地黃等処方。
2. 採卵前2ヶ月(月経が終わった時点)
人工授精で精子を注入する前に処方する漢方薬は身体を乾かさない作用があるもの、陰を補充し潤いを与えながら血も補充するとの作用があるものを処方します。例えば黄芩、牡丹皮、女貞子、旱蓮草、生地黃,枸杞、菟蕬子、沙參、敗醬草等といった漢方で、患者様の体質に合わせて調剤します。
3.精子注入後または着床後
補う漢方薬を処方します。例えば、菟蕬子、續斷、熟地黃、桑寄生、黨參や黃耆等です。
よくあるご質問ですが、当院には鍼灸漢方科に勤務する日本人鍼灸師はおりません。
鍼灸治療や漢方薬を処方する資格をもった中医師(Traditional Chinese medical doctor)の先生が問診と施術を行います。鍼の打ち方は痛みの少ない日本式をとり入れています。
鍼灸漢方科の治療では、タイ人の中医師の先生が体質タイプの診断、治療効果について東洋医学と中医学の用語を使って説明します。そのため、日本語通訳を通してお話ししていただくことがより理解が深まります。
※トンロー院、エカマイ院には鍼灸漢方科の日本語通訳はおりません。
※中医師や通訳者の都合により、上記時間や診察日が急遽変更になる場合がございますのでご了承ください。
なお、J-CLINICでは西洋医学的な不妊症の検査および高度生殖医療は行っておりません。ご希望の方は、J-CLINIC鍼灸漢方科がコラボしているバンコクIVFセンターに相談してみてください。
バンコクIVFセンターでは、人工授精、体外受精、顕微授精、卵子凍結の治療ができ、また日本人コーディネーターの理恵さんがいらっしゃるので日本語でご相談可能です。
理恵さんのブログ「バンコクの不妊治療クリニックで働くコーディネーター日記」では、バンコクの不妊治療事情などについてもわかりやすく書いてあります。
理恵さんのブログ
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プロンポン院(スクンビットソイ31のパクソイRSU Tower4階)
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鍼灸治療
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