こんにちは、バンコクJ-CLINIC鍼灸漢方科中医師のリンリンです。
前回の投稿「不妊治療 Q&A – 人工授精や体外受精を鍼灸治療でバックアップ‐」つづきで、今回は、病院での顕微受精と鍼灸治療との組み合わせで2020年8月に妊娠されたYさん(34歳)の症例を紹介します(^^)
🔷 2018-2019 不妊治療専門クリニック@日本
✓タイミング法
✓人工授精(AIH)
🔷 2019-2020 不妊治療専門クリニック@バンコク
✓人工受精(AIH)
✓顕微授精(IVF)
🔷 2020年 J-CLINIC@バンコク
2020年1月から鍼灸による体質改善治療、東洋医学的なセルフケアをスタート。
Yさんは、人工受精の後、流産したことがあったため、体質を根本から改善したいと考えて、鍼灸治療をやってみようと思ったとおっしゃっていました。
Yさんの脈診、舌診、お体の状態をチェックし、中医師の先生が行った診断は「脾陽虚」。
脾陽虚とは食べたものを血液や気(エネルギー)にしてくれる脾がストレスや疲労により弱り、そこに更に冷えが加わった状態です。
脾陽虚になると冷え性や胃や腸が不調になりやすくなります。
他にも、不正出血、PMS、多嚢胞性卵巣症候群、睡眠不足、冷えといった不調がありました。
・胃腸の調子を整える
・冷えをとる
・十分な睡眠をとる
・卵子の質を上げる
・子宮内膜の血流を改善しホルモンバランスを整える
・子宮環境を整えることで受精卵の着床しやすいようにする
・体の緊張を取りのぞき、リラックスする
Yさんは、妊娠した顕微授精の約半年前から通院を開始。週1~10日に1回ペースで通院ながら、体調を整えていきました。そして、顕微授精が近くなってからは下記のようなスケジュールで通院されました。
🔶 採卵の前日と移植の当日の午前中
🔶移植後、週1回のペースで来院
卵子の質を上げる、着床率を上げることを目的として体調を整えるため、採卵や移植のスケジュールに合わた鍼灸治療計画を立てていきました。
妊娠のご連絡をいただいた際はとてもうれしかったです(^^)
現在は、つわり症状の緩和ケアなど、マタニティケアでご来院いただいています。
J-CLINIC鍼灸漢方科を日本語でご受診されたい方は、鍼灸科専属の日本語通訳がいる下記日程でご受診ください。
トンロー院、エカマイ院には鍼灸科専属の通訳はおりません。診察で東洋医学的な詳しい説明、診断をききたい場合は、通訳がいる日にご来院いただくことをお勧めしております。
なお、J-CLINICではバンコクで西洋医学的な不妊症の検査および高度生殖医療は行っておりません。ご希望の方は、J-CLINIC鍼灸漢方科がコラボしているバンコクIVFセンターに相談してみてください。バンコクIVFセンターでは、人工授精、体外受精、顕微授精、卵子凍結の治療ができ、また日本人コーディネーターの理恵さんがいらっしゃるので日本語でご相談可能です。
理恵さんのブログ「バンコクの不妊治療クリニックで働くコーディネーター日記」では、バンコクの不妊治療事情などについてもわかりやすく書いてあります。また当院に関連する記事もアップしてくださっています。
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<鍼灸・不妊治療関連記事>
プロンポン院(スクンビットソイ31のパクソイRSU Tower4階)
トンロー院(トンローソイ13・ホームプレイスビルディング地下1階)
エカマイ院(スクンビットソイ42・バンコクメディプレックス3階)
理学療法
対象疾患:腰痛、五十肩、膝痛、頭痛、坐骨神経痛、捻挫、手術後リハビリ、スポーツや事故による怪我など(保険治療をご希望の方はこちらのページをご覧ください。)
鍼灸治療
対象疾患:美容鍼、PMS、不眠、頭痛、不妊、逆子、生理不順、眼精疲労、胃腸系疾患、整形外科疾患、抑うつ、更年期症状など(鍼灸治療は保険は適用外です)