こんにちは、バンコクJ-CLINICプロンポン院・鍼灸漢方部門の池田です。
今日は排卵日前後の体調不良の鍼灸治療について、実際の症例を元に紹介していきます。
PMSや生理痛と比べて排卵期の不調を主訴として、ご来院される方は少ないのですが、お話を伺うと「実は排卵日前が怠い、頭痛がある」とおっしゃる方が多いです。
眠気、怠い、むくみ、冷え、吐き気、めまい、腰痛、イライラ、肌荒れ、便秘など、体質タイプによって出てくる症状は様々です。
女性ホルモンと自律神経はどちらも間脳の視床下部で分泌をコントロールされているため互いに影響しあっていることから、女性ホルモンの影響だと考えられています。
月経が終わり卵胞期に入ると、子宮内膜を厚くして体温を下げる働きのあるホルモン「エストロゲン」の分泌量が増え、低温期になります。そして排卵直後から、子宮内の厚みを維持する作用と体温を上げる働きがあるホルモン「プロゲステロン」が分泌され、高温期に入ります。
このように排卵によってホルモンの変化が急激に起こるため、その前後は身体に負担がかかり体調を崩しやすいと言われています。
39歳のお子さんが2人いるUさんの当院への来院のきっかけはPMSでしたが、同じくらい排卵期も調子が悪いとおっしゃっていました。
2人目出産したくらいから、月経が終わった直後から排卵日あたりまで、眠気、むくみ、頭痛、身体の怠さを感じるようになったそうです。
1. お身体の状態、ライフスタイルを伺いながら、脈診、舌診、触診。
2. Uさんの問診後「脾気虚タイプ」および「肝血虚タイプ」と診断。「肝」「脾」を調整する鍼灸治療を行いました。
東洋医学では血流を司ると言われる「肝」。この動きが弱まると気の流れも低下するため、気の巡りを改善。また、身体の重だるさ、むくみを改善させるために、消化・統血の働きをよくするため「脾の働きをよくするための治療も行いました。
3. ハーバルサウナで血行促進
Uさんは手足が冷たかったので、血行を改善させるためにハーバルサウナもお勧めしました。ハーブの香りによって、リラックス効果もあります。
Uさんは週1回、1ヶ月間通院後、倦怠感・眠気・頭痛の症状が大幅に軽減。特に、治療後は身体の中がポカポカ温かくなっていくのが実感でき、それが心地よいとおっしゃっていました。
通常、鍼灸治療による体質改善は3ヶ月程度ですが、Uさんの場合は通院1ヶ月経過したあたりから治療効果を感じていただけました。現在は月2回のペースで通院されていらっしゃいます。
体を温める食材を取り入れながら、十分な睡眠を取ることを心がけてください(^^)
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当てはまる症状、不調などありましたでしょうか?
「なんだか毎日だるい」「胃のあたりがずっと重い」など、病院で検査をしても原因が分からない「不定愁訴」は特に女性に多いと言われています。
不定愁訴の場合、西洋医学ではなかなか治療が難しいですが、東洋医学をベースとした鍼灸治療の得意とされる分野です。
当院では、婦人科疾患だけでなく、胃腸不良、不眠、ストレス緩和治療などを行っておりますので、お気軽にご相談ください(^^)
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