更年期のホットフラッシュを鍼灸治療と漢方薬で改善する|J-CLINIC 鍼灸漢方科
こんにちは、バンコクJ-CLINIC 鍼灸漢方科のリンリンです。今日は、更年期障害の症状の1つであるホットフラッシュの治療について、症例を用いて紹介します。
ホットフラッシュが起こる原因
ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)はエストロゲンの減少によって、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることによって起こります。
引用:更年期ラボTOP 更年期の症状 ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)
更年期:ホットフラッシュの症例
45歳のSさんは3ケ月前に、ほてり、のぼせ、発汗の症状を発症。J-CLINIC 鍼灸漢方科に来院されました。
症状は日中だけでなく夜間も発症。そのため、ぐっすり寝ることができませんでした。
また、Sさんは当院で診察する前に病院で血液検査を受け、女性ホルモンの数値が低下していることがわかりました。
中医師による診断(舌診・脈診)
Sさんの舌は暗紅舌で厚く、黄白色の舌苔。脈は脈虚脈で弱い。
気血が滞り、陰虚で体内に熱がある(气滞血瘀证、 阴虚火旺证)(気滞血瘀、陰虚火旺)ことがわかりました。
鍼灸治療
鍼灸治療によって自律神経やホルモンバランスを整えることにより、更年期障害の症状を軽減することが期待できます。
漢方薬処方
メイン漢方薬:メインは逍遥散合四物湯、また黄芩、辛夷、酸枣仁、百合、仙鹤草、仙茅も加えました。
生活アドバイス
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十分な睡眠時間をとること
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心をリラックス させること
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適度な運動をすること
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辛いものなど刺激の強い食べ物の接種を減らすこと
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飲酒と喫煙の量を減らすこと
治療だけでは症状を改善することはできません。患者様の生活習慣を見直すことも大事です!
更年期対策におススメの食材とセルフケア(こちらの記事も合わせてご覧ください)
治療開始から9ケ月後に症状が改善
患者様は症状が重い時は週1回、改善されてからは2週間に1回のペースで通院されました。
・初診から1週間後、2回目の治療
症状はあまり改善しなかったため、漢方薬を「六味地黄丸」に変更しました。
他にも患者様の症状に合わせて、いくつかの漢方薬を追加(黄芩、酸枣仁、百合、仙鹤草、怀牛膝、丹参、龙骨、牡蛎、淮小麦、枳实、白术、墨旱莲、郁金)
J-CLINICでは1週間分から薬を処方、改善状況を見ながら、お薬を調整していきます。
・初診から2週間後、3回目の治療
ほてりの症状は大幅に改善しました。夜起きる感覚も以前より短くなりました。ただ、発汗はまだ残りました。手足の冷えは改善。症状に合わせて、薬を調整しました。
・初診から1ケ月後、6回目の治療
睡眠が改善。以前は2時間おきに目が覚めていたのが、4時間おきになりました。
動悸もなくなりました。昼間汗は少なくなりましたが、夜寝汗がまだありました。
・初診から2ケ月後、9回目の治療
ほてり、発汗ともにほぼなくなりました。
・初診から4ケ月後、13回目の治療
発汗は少しのこるものの、ほてりは完全になくなり、夜も熟睡できようになりました。
・初診から9ケ月後、22回目の治療
症状が改善され、病院で検査した結果、女性ホルモンの数値も上がり、排卵も起こるようになりました。
漢方薬と鍼灸を併用して血流を良くする治療を行った結果、ほてりや不眠症を徐々に改善することができました。
他の内臓にも栄養補給したり、免疫力を高めたり、体の機能のバランスを整えることができました(^^)
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初診の場合は、鍼灸漢方科の日本語通訳がいる日にご受診ください。
よくあるご質問ですが、当院には鍼灸漢方科に勤務する日本人鍼灸師はおりません。
鍼灸治療や漢方薬を処方する資格をもった中医師(Traditional Chinese medical doctor)の先生が問診と施術を行います。鍼の打ち方は痛みの少ない日本式をとり入れています。
鍼灸漢方科の治療では、タイ人の中医師の先生が体質タイプの診断、治療効果について東洋医学と中医学の用語を使って説明します。そのため、日本語通訳を通してお話ししていただくことがより理解が深まります。
鍼灸漢方科に日本語通訳がいるスケジュール(プロンポン院)
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