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慢性副鼻腔炎を漢方薬で治療する|J-CLINIC鍼灸漢方科

こんにちは、バンコクJ-CLINIC鍼灸漢方科の中医師ルークムーです。

今回は慢性副鼻腔炎を漢方薬で治療した症例についてお話しします。

 

副鼻腔炎とは?

アレルギーや風邪などがきっかけで鼻の中で炎症が起きると、鼻の粘膜が腫れたり、鼻水が出てきたりします。

この腫れや鼻水によって、副鼻腔と鼻の間にある自然口がふさがると、副鼻腔から分泌物や異物を排泄できなくなり、鼻水や膿がたまってしまいます。 こうして起こるのが副鼻腔炎です。

 

 

慢性副鼻腔炎を患った患者様の症例

5 年前から副鼻腔炎に悩まされていたFさん(28歳・男性)主な症状は、鼻づまり、また透明な鼻水が流れてきます。

特に気温が下がったり、 PM2.5にさらされるとその症状が重くなります。

副鼻腔炎を患っている男性の写真

Fさんは、自分の副鼻腔炎の症状がなかなか治らないのは、体質に問題があるのではないかと疑い、東洋医学での治療を試すことにしました。

 

バンコクのPM2.5事情

PM2.5(大気汚染)とは、微小粒子状物質で大気中に浮遊する小さな粒子のうち、粒子の大きさが 2.5µm以下の非常に小さな粒子のことです。
小さな粒子のため、気管支や肺に簡単に入り込み、喘息、肺炎等のリスクを高めます。

バンコクでは雨がほとんど降らない12月から3月の乾季の間がPM2.5のレベルが高くなります。

 

PM2.5で大気汚染された街の写真

乾季の時期は、風が弱く空気が滞留しやすい状態になり、高層ビルが立ち並ぶバンコクでは粉塵が空気中に粉塵が溜まりやすいです。
参考: バンコクのPM2.5について知っておきたいこと(サミティベート病院)

 

Fさんの副鼻腔炎の症状と診断

症状:鼻づまり、鼻水、寒がり、風が苦手(エアコンの冷気など)、手足の冷え、寝つきが悪い、乾燥肌、頻尿

治療計画を説明する中医師

J-CLINICの問診:中医師が患者様のお話をお伺いしながら、脈診、舌診を行い、体質タイプを診断。治療計画をお伝えします。治療の後には、体質改善のための食事・生活のアドバイスも行います。

 

Fさんの症状に対して、私が出した診断は「肺気虚寒証」です。

 

長い間、副鼻腔炎を患っていたため、肺気虚の症状が引き起こされると考えられます。

 

 

五行のイラスト

五行のイラストです。地球にあるあらゆるものは、「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素から成り立っていると考えます。東洋医学は五行学説の考えをもとに、カラダの状態や治療、養生法をとりいれています。漢方の基礎知識「五行とは?」(漢方クラシエ)

 

 

J-CLINICの副鼻腔炎治療

肺の経絡は呼吸器系の出入口、鼻と口はその中でも最初の濾過器官です。

 

肺気虚が起こると寒さや異物が身体に侵入しやすくなります。また寒邪が気血の巡りも悪くするので、手足の冷えや入眠障害の原因となります。

 

肺は体内の津液(水/潤い)を調節する役割を持っています。

肝・心・脾・肺・腎のイラスト

東洋医学の五臓(ごぞう)。「五臓」は肝・心・脾・肺・腎(かん・しん・ひ・はい・じん)の5つの臓腑のことを指します。参考: 漢方の基礎知識「五臓とは?」(漢方クラシエ)

 

 

また、肺は肌へ水分を分布したり、余った水分を汗で排出したりする働きもあります。
ところが、寒さによって皮膚が閉じられてしまうため、余分な水分を皮膚から排出できなくなります。したがって、体は尿として多く排泄し、 皮膚の乾燥や頻尿の原因となります。

 

Fさんの治療では、臓腑のバランスを整えることに重点を置き漢方薬を処方しました。

 

また、血行促進するために栄養バランスの良い食事を摂ることや適度な運動をするようにアドバイスもしました。

 

1回目の治療で処方した漢方薬(肺気虚寒証の場合)

 

J-CLINICの粉末漢方薬がスプーンにのっている

J-CLINICの漢方薬処方:中医師の診断に基づき、患者様一人一人の症状に合わせた漢方薬を処方します。当院の漢方薬は、生薬の抽出エキスを加工した粉末タイプ。煎じたものに比べて、匂いと苦みが少ないのが特徴で持ち運びにも便利です。症状に合わせて1週間から2週間分を処方します。

 

治療の結果

Fさんは3回来院しました。

 

現在は3週間毎にご来院いただき、患者様の体の状態を確認しながら、体調に合わせて漢方薬を微調整しながら処方していきます。

 

なお、急性副鼻腔炎の場合は病院での西洋医学的な投薬治療をお勧めしています。もし、病院に通院して4週間以上改善が見られない場合は、漢方薬や鍼灸治療といった東洋医学での治療を試してみるのも良いでしょう。

 

 

初診の場合は、鍼灸漢方科の日本語通訳がいる日にご受診ください。

よくあるご質問ですが、当院には鍼灸漢方科に勤務する日本人鍼灸師はおりません。

鍼灸治療や漢方薬を処方する資格をもった中医師(Traditional Chinese medical doctor)の先生が問診と施術を行います。鍼の打ち方は痛みの少ない日本式をとり入れています。

鍼灸漢方科の治療では、タイ人の中医師の先生が体質タイプの診断、治療効果について東洋医学と中医学の用語を使って説明します。そのため、日本語通訳を通してお話ししていただくことがより理解が深まります。

 

鍼灸漢方科に日本語通訳がいるスケジュール(プロンポン院)

 

※トンロー院、エカマイ院には鍼灸漢方科の日本語通訳はおりません。
※中医師や通訳者の都合により、上記時間や診察日が急遽変更になる場合がございますのでご了承ください。

 

中医師リンリン先生ナット先生と日本語通訳のエーさんの3ショット写真

真ん中が日本語通訳のエーさん。向かって左側が中医師リンリン先生、右側が中医師ナット先生。

 

 

お子様連れの方も歓迎です。キッズルームが全院に完備してあります👦👧(こちらはエカマイ院のベビールームです)



 

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