こんにちは、バンコクで理学療法と鍼灸治療のクリニックを経営している佐藤です。
11月12日(日)朝8時30分から1時間、鍼灸科スタッフ向けに勉強会を開催しました。
朝の時間を使って、治療の勉強会をやっています。
今回のテーマは「仙腸関節の鍼治療」です。
仙腸関節はこのブルーの部分です。
骨盤と骨盤をつなぐ組織は、仙腸関節靭帯です。ここを鍼で治療していきます。
この仙腸関関節の部分が緊張していると、次のような症状を引き起こすことがあります。
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慢性的な腰痛
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骨盤周辺の筋肉の痛み、重くだるい感じ (腰よりも少し下の仙骨周辺の痛み)
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ギックリ腰の後のとりきれない違和感
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長い間、立ち姿勢や座り姿勢が続いた時にいつも片側に出る腰臀部痛
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おしり、足の付け根、足などにも痛み
また、腰部脊柱管狭窄症や腰部ヘルニアにも症状が似ていて、併発している場合もあります。
鍼治療を痛みや可動域制限の原因となる筋組織の塊にすることで血流を改善。血流を改善することで、患部に溜まっていた疼痛誘発物質は流れて血行が良くなり、関節、筋肉靭帯の緊張も和らぎ、可動域の改善および痛みの緩和につながります。
腰痛の検査、治療ポイントを決める
単純に痛いところに鍼をするのではなく、動きのチェック、可動域のチェック、圧迫などから注意深く治療ポイントを探します。
背中の盛り上がりをチェックして、骨盤についている背中の筋肉(脊柱起立筋)に硬さの左右差がないかを検査しています。
骨盤がねじれていると、膝を曲げて足の長さをチェックした時、左右差が生じます。
骨盤の捻じれを検査するために股関節の可動域をチェックしてます。
仙腸関節を圧迫して、圧痛や動きの悪さがないかチェックしてます。
患者さんの体の状態を把握し、得られた情報から痛みの原因を分析することが重要です。そして、鍼の治療ポイントを決めます。
骨盤周りの鍼は、鍼の走行を骨の形状に合わせたり、関節の隙間に入れていくので、骨盤をしっかり把持する押手の安定感や細かい角度のコントロールが必要です。
教科書、アプリの解剖と実際の感覚は違います。解剖の理解と手の感覚を合わせながら、鍼治療の練習しました。
それぞれの患者様の体の状態を把握し、最適な治療ポイントと刺激量を合わせられる能力、そして、どんな患者さんでも効果を出せる再現性を高めることが鍼灸科の勉強会の目的です!
朝練でプロとして時間を有効活用
J-CLINICでは、プロフェッショナルとは何かを下記のように示しています。
J-CLINICが考えるプロフェッショナル
この中のひとつ「8. 時間の有効活用」を朝練で実践しています。
朝は午後の勉強会よりさらに集中できると感じています。短い時間ですが、手の感覚や、知識と経験が豊富なスタッフなので、ポイントを絞って効率よく学ぶことができました。
私たちは毎日20マイル前進です!
J-CLINICの20マイル行進
私たちが大切にしている文化のひとつに「20マイル行進」があります。
(20マイル行進の考え方の詳細については検索してみてください😊)
日照りの日も、雪の日も、忙しい日も、コロナ感染拡大で大変だった時も、そして順調な時も毎日同じ距離だけ前に進む。そうすれば、長い月日がたったとき大きな成果を得ることができると信じています。
スタッフ1人1人が日々前進、成長することによって、ビジョンの達成を目指しています。
ここにいるマネージャーとリーダースタッフと一緒に、ミッションの達成を目指しています。
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